今回は「アトピーとファスティングの意外な関係」についてお話しします。
最近では、「デトックスが大事」と聞いてファスティング(断食)に挑戦する方が増えています。特にアトピーの方にとっては、体内から毒素を出して改善を目指す目的で取り入れるケースも多いですよね。
ですが実は、アトピーの人がファスティングをすると症状が悪化するケースが非常に多いんです。その原因には、以下の3つの落とし穴があります。
エネルギー不足でバリア機能が低下
ファスティングをすると、カロリーや糖質が極端に不足します。エネルギーが足りないと、皮膚のターンオーバーが遅れ、バリア機能に欠かせないセラミドや脂質も作れなくなります。
もともとアトピー肌はバリアが壊れやすいため、乾燥やかゆみ、赤みがさらに悪化してしまうことがあります。
血糖値の乱高下で炎症が進む
断食中は血糖値が下がるため、体はそれを補おうとアドレナリンやコルチゾールといったストレスホルモンを分泌します。
これらのホルモンは血糖値を上げる一方で、免疫バランスを崩し、炎症を促進する作用もあります。結果的に、皮膚の炎症がひどくなってしまうリスクがあります。
代謝が下がり、治癒力が落ちる
ファスティング中は、代謝を担う甲状腺ホルモン(T3)の分泌も低下しやすくなります。このホルモンが減ると、細胞の活力が落ち、傷の治りや肌の修復が遅れてしまいます。
アトピー改善には「代謝を高めること」が重要なのに、その真逆の状態になってしまうわけです。
まとめ
アトピーの改善には“中からのケア”が大切ですが、ファスティングのようにエネルギーを断つ方法は、かえって悪化を招く恐れがあります。
エネルギー不足・血糖値の乱れ・代謝の低下、この3つが同時に起こることで、皮膚の状態は大きく崩れてしまうのです。
